読書感覚文
主観と感覚のままに書き殴ります。ネタバレは、未読の方が今後読んでも楽しめる範囲で
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戦鬼 ―イクサオニ―
戦鬼 ―イクサオニ―
第18回ファンタジア大賞<大賞>



・日本神話のちゃんこ鍋
・しっかりとした作り込み
・王道展開をがっつり
・あなたはお父さんの子で、お母さんの子だから
・温かい場面の描き方が見事
・ちょっと泣きました

読み応えがありました。
鬼視点の桃太郎。
よかったです。
桃生さんというキャラが良いラスボスのたたずまいでした。
彼はビジネスマンにしたら相当のやり手になるでしょう。
最初っから最後までvs桃生さんという図式が変わらないので、物語の目的がはっきりしていて、読者に親切です。
桃生さんに同胞を殺され人間を憎む鬼、温羅(うら)。
心優しい元捨て子の巫女、梓(あずさ)。
チャラいチキン役人、智也(ともなり)。
三人の旅が不調和で、やりとりが面白いです。
キャラクターがそれぞれ完成していて、キャラ同士のからみ、関係性の発展を楽しめます。
梓が温羅に笛を吹いて聞かせる場面の置き方は趣があって感嘆。
襲いかかる敵の狗、猿、雉のキャラも立っています。
雉が特によかった。
『少数の敵に多数で臨むは獣の如き畜生の業』
とか言って、温羅と一対一の決闘にこだわるスタイル。
かっこいいけど、あなたが畜生です。
p.234の温羅の台詞。
ここまで物語を読み進めてきたからこそ、染みますね。素晴らしいです。
最後にひとつ。
オススメ度にも主観にもまったく影響しないのですが、p.133の挿絵、梓ちゃんの目が開いているのは合っているのでしょうか。


主観:(-)

オススメ度:B


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高橋センセーの少年漫画『犬夜叉』が好きだという方には是非オススメします↓




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リーガル・ファンタジー
リーガル・ファンタジー
第15回えんため大賞<優秀賞>



・まさかのがっつり法廷モノ
・シュール
・硬派
・フィッシュアンドチップス美味しいよね!
・フィオナちゃんかわいい

ファンタジーの世界観を法的に論じるという斬新で面白いアイデアでした。
p.121
「国際法、つまり大帝法六九条第七項によって勇者は個人の邸宅、または公的施設に土足で上がり込み、タンスを物色したり、壺を破壊したり、その中の物を徴収したりすることが許される」
法で守られているのを良いことに、好き勝手に横暴をはたらく勇者に、周囲の人々は大迷惑を被っていた。
というのも、この法は大昔、まだ世界が混沌としていたころに制定されたもの。
すでに勇者の活躍によって世界は平和になっています。
平和の世で数百年間もめちゃくちゃして迷惑振りまく勇者(ドラゴンの血を浴びて不老不死だそうです)。
とうとう世界に平和をもたらした張本人である勇者を、弾劾裁判にかけることに!
ストーリー展開は相当楽しめました。
だから余計に気になりました。
面白くなるまでちょっと長かった。
ファンタジーという非現実的な土台に法律という現実的なエッセンスを加えることで、超自然的(シュール)な面白さを醸し出している。(つまり、ここでは、ファンタジーの世界が「自然状態」なのですね)
そういう狙いだと思いますので、
冒頭でいきなり法廷ガッチガッチの現実観を見せておいて、後出しでファンタジーの世界観に引き込んでいくような手法よりは、
冒頭では自然状態であるファンタジーの世界観を見せておいて、突然場違いな法律用語が飛び出す、という手法の方が適していたのではないかと思いました。
「え、そんなの、この世界にあるの!?」てパンチのある驚きをドアタマで読者に与え、一気に読ませる機会を逸してしまっているような感じがしました。
勇者のクズっぷりには本当に笑える限り。
フィオナちゃんかわいいです。

主観:(+)

オススメ度:B


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昔RPGやってたことはあるんだけど小説の異世界ファンタジーはちょっと苦手で実は法廷モノのドラマとか好きですって方にオススメしたいです↓



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100万回死んでも少女は死体回収屋の苦労を知らない
100万回死んでも少女は死体回収屋の苦労を知らない
第26回ファンタジア大賞<準大賞>



・着眼点がすごい
・メタ笑い、シュール笑いの使いこなしが見事
・ぺしゃんこ可愛い
・挿絵のデフォルメ具合が可愛い
・笑える
・ざっと読める
・雑に見えるところがまた一興
・フェリちゃん可愛い

RPGの迷宮内で死んだ冒険者の死体ってどうしてるの?
という問題一点を突き詰めたという点で、名作だと思います。
ゲームやっているときに「うはw死んだwww」という楽しさをそのまま物語にしたような作品。
ニナちゃんの死に方に笑え、ブリッドくんの苦悩する様子に笑えます。
ぼんやり読んでいるともの凄く雑多で乱雑に見えるんですが、よく読むとちゃんとしてます!
その「ちゃんとし方」が大雑把なのだと指摘されるとそうなんですが、「おもろい死に方特集」をしっかりとした物語に構築し、完成させる技術は見事です。
物語を締めるためのテーマは、積み上げてきた面白さを損ねない程度の、すばらしい選択だと思います。
このキャラなんで出した? この台詞の回収どこ?
など、些細な問題ありますが、「その一見雑な感じがいいでしょ?」と言われると納得してしまう不思議。
終盤の唐突感や無理矢理感、急展開に見えてしまう感じは、この手のおもしろ特集型の小説だと宿命なのかもしれません。
この手のジャンルエンターテイメントにおいて、手数勝負のおもしろさを損ねずに、作品を自然に完結させるアイデアを打ち出す作家は果たして現れるのでしょうか。
現れれば、エンターテイメント界の世紀の大発見になることは間違いないと思います。

主観:(+)

オススメ度:B


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ニナちゃんの作中死んだ数をカウントしたい方にオススメします↓





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ロクでなし魔術講師と禁忌教典
ロクでなし魔術講師と禁忌教典
第26回ファンタジア大賞<大賞>



・主人公グレンの心境変化がわかりやすい
・物語の展開がわかりやすい
・メリハリがある
・ダブルヒロイン、システィーナとルミアのキャラの違いが立っている
・講義シーンの説得力が異常
・「寝坊は社会人として最低だぞ!?」
・そこでもギャグ挟んでくるんかい!?
・グレンさん格好良いです
・パーフェクト伏線回収率
・納得の大賞

キャラの関係性がはっきりしていて、楽しかったです。
グレンとシスティのやりとりおもしろいです。
①正規雇用の先生の代わりに無気力講師抜擢
②やる気無い
③きまじめ生徒さんと喧嘩
④きっかけ
⑤やる気出た
⑥名授業!?
と、王道の流れを作っておいて、先生生徒の交流を深めていく中で、きっちりクライマックスの布石を置いていく鮮やかさが見事でした。
p.111のルミアの台詞は良い具合に風刺が効いています。
展開の要所要所に挟み込まれるコメディが光ります。
終盤システィに発したある台詞は、システィと同時に読者も救ってくれました。
クライマックスのカタルシスはかなり大きいです。
メガネザルふざけんな。

主観:(-)

オススメ度:B


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魔法×バトル×学園が好きな方にはホントオススメします↓



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