読書感覚文
主観と感覚のままに書き殴ります。ネタバレは、未読の方が今後読んでも楽しめる範囲で
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ルカ ―楽園の囚われた人たち―
ルカ ―楽園の囚われた人たち―
第11回電撃小説大賞<大賞>



・読み終えた後の余韻がイイ
・見事な起承転結
・これぞハンガー!
・「私」
・家族?
・「ずっといい子」

ペルシダーへようこそ! あたしの家族を紹介しますっ!
だいすきアヤちゃん。あたしの“シンユー”! いつも一緒なの。
ヒロ君はだいっきらい! すぐにあたしをお子様扱いするんだから。
コユキ婆はキビしいけど、いろんなお話をしてくれるの。
いつもにこにこ、おハルさん。でも怒るとすっごく怖いんだって。
頑固なゲン爺。
ふさふさトッピー。
ポンコツは座るのに便利かな。
う、紹介しにくい。一応、あたしの一番新しい家族なんだけど――

本開いてすぐのカラー絵キャラ紹介部分を引用しました。
ヒロインが8(人)の登場キャラを紹介してくれています。
ここがちゃんとプロローグとして機能しているのが凄い!
読み始めてすぐ、章タイトルの地雷臭、尋常じゃないほどのルビの多さに圧倒されて、不安になりますが心配要りません。
メインストーリーに入ると「何故?」「なに?」「どゆこと?」の連発。
物語の仕掛けを「ここがポイントですよ!」「伏線ですよ!」と大々的に見せつけるのではなく、作品内では、さも当前のように自然に扱うからこそ、読者の興味を持続できるのです。
これぞハンガー(興味の持続要素)!
p.32の出し方とかいいですね!
一般的に小説のネックとも言うべき説明部分。
世界観説明やら設定説明を入れるとどうしても物語の推進力が落ちてしまうんですよね。
そこで、本作では、説明挿入に整合性を持たせる仕掛けを作り上げています。
構成も見事です。
起承転結の転の部分。
p.136の置き方は、すばらしいと思います。
物語がぐっと動き出していく瞬間。
な、何が始まるんです!? という身を乗り出したくなるようなワクワク感がたまりません!
あと、テーマに関して。
p.164で、ある生物と、本作ヒロインの境遇を対比させる説明が施されます。
説明過多、あざとくすら見える部分ではありますが、それも前述の「整合性を持たせる仕掛け」で自然に見せているところが憎いです。
この生物の話。
挿入箇所は本当に難しいですね。
テーマに説得力を持たせるために必要とは言え、冒頭に入れるとこれ見よがしな気がするし、途中で入れると唐突感があるし、ラストに置くと後出しじゃんけんな感じがしそうだし……。
やはり、それぞれの優勢劣勢を考慮した結果、物語が動き出した後の本作の位置がベストチョイスなのだと思います。
挿絵の絵柄が個人的に大当たりだったことも今回の高評価に繋がった可能性があることは否定しません。
私は、本作を、手放しでオススメできるライトノベルだと、信じています。


主観:(+)

オススメ度:A


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