読書感覚文
主観と感覚のままに書き殴ります。ネタバレは、未読の方が今後読んでも楽しめる範囲で
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赤城山卓球場に歌声は響く
赤城山卓球場に歌声は響く
第3回えんため大賞<大賞>



・良い本を読んだという気分になれる
・一人称形式がうまく生きている
・シュール要素あり
・キャラの絡み合いが楽しい
・首尾一貫

タイトルからストーリーが想像不能でした。
冒頭でいきなりずらっとキャラが紹介されたので焦りましたが、すぐに、会話のやりとりや動きを通してキャラが把握できるように描かれているので親切。
る子ちゃん可愛いです。
ユリノさんおもろいです。
一人称の描写はとにかく丁寧です。
写実的でありながら主人公朝香の受けた印象を正直に綴った文体はとても読みやすい。
赤城山の描写なんかすごくセンスを感じます。
要所要所で過去のことを思い起こすという描写。
タイミングが見事です。自然に入っていけます。
序盤の描き方が大変リアルなため、中盤以降の荒唐無稽展開に一瞬「ん?」と戸惑うこともありますが、朝香ちゃん&華代ちゃん&センセーのプチ三角関係を使った心象描写、挿入されるにやにやイベントで外連味を効かせて素晴らしい。
朝香&華代のやりとりも、決戦に向けた重要な役割を担っていて、本当に余分なシーンがありません。
全体として会話ひとつとっても、テーマを最大限に生かす工夫が施されていて見事です。
展開に関して、「世界の危機」感の説明が少し弱い気はしました。
しかし、決戦のシーンは王道展開ながら丁寧で説得力を持った描写。
る子ちゃんの役割(残酷な状況の説明)効いていますね。
お約束展開、まっすぐストレートすぎるほどの王道エンド。
素直に描き切った技量と度量にあっぱれ。
読み終えた直後、「良い本読んだなぁ」と余韻に浸らせてくれる締め方も実に見事だと思います。


主観:(+)

オススメ度:B


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