読書感覚文
主観と感覚のままに書き殴ります。ネタバレは、未読の方が今後読んでも楽しめる範囲で
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Yの紋章師
Yの紋章師
第10回MF文庫Jライトノベル新人賞<最優秀賞>



・運命に抗え!
・ダブルヒロインならぬ、ダブルヒーロー!?
・「憂鬱だねえ……」
・会長かっこいい
・総長かっこいい

さすが大賞作品。
世界観の構築と設定が緻密。
読めば読むほど、徹底して作り込まれた世界観が楽しめます。
第一章がとにかくボリューミーです。
物語を回すための準備というか、キャラの関係性、設定、用語が目白押し。
p.31の「また戦争」発言とか、期待感を煽られます。
熱いです!
本作全体を通して言えるのは、物語の推進力が落ちないということ。
ジェットコースターのように展開の上にまた展開と重ねられていくので飽きません。
抑揚バランスの取り方や、シーンごとの描写技術には長けていると思います。
さて、ここから先は残念ポイント。
主人公レオン君が「デコレーション」とバカにされている描写はちょっと少ない気がしました。
そのせいで、レオン君の紋章覚醒のカタルシスが若干目減り気味。そのシーン、熱いことには熱いんですが……。
第一章で、オズワルド先生に関する結構重大なネタバレが提示されます。
もうそれバラしちゃいますか?
第二章以降で、レオン側×オズワルドのやりとりシーンがちゃんと伏線になっているのに、もったいなくないですか?
第三章のp.170~173にかけてのレオン側の推理による盛り上がりや緊張感が、目減りしてしまいませんか?
で、その直後の会長さんのシーンにて、みんな飲み込みが早すぎませんか?
やっぱり序盤中盤は、レオン側、オズワルド側、どちらか一方の視点で引っ張って欲しかったです。
両方見せることでできるギャグ(チェルシーとのデートシーンでのやりとり)を見せたかったという意図はわかります。
読者の考えの先読みするような新しい手法、新しいタイプの裏切り展開を開拓しようとした志、チャレンジ精神もわかります。
でも、やっぱり読者としては、レオン君と一緒に驚愕したかった!
p.285ですよ!
それまでのやりとりの中にちりばめられた布石。
ホント置き方は見事だと思うんですよ。
でも本作では「違和感(伏線)」じゃなくて「事実(解答)」になってるんですよ。
おかげでp.284~285にかけてのあの名シーン!
「まさか……」→「まさか」→「まさか!」→「まさか!?」→「きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!!!」
……ってカタルシスがないんですよ。
もちろん熱いシーンであることには変わりないんです。
予めネタバレされていることで、確かに損ではないんです。でも、得でもないんです。
「目減り」です。
本作通して言えます。
物語の節々に挿入される盛り上がりシーンが、各々、70~80%に抑えられてしまっていると感じました。
それでも、それぞれ「面白い」と感じる以上には達しているというところが、なんとも憎いところ。
キャラクターかっこいいですよ。
シーン熱いですよ。
ストーリーの切り口斬新ですよ。
読んで良かったし、おもしろかったですよ。
でもちょっともったいない。
そんな作品でした。


主観:(-)

オススメ度:B


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新しい運命の抗い方を模索中の方にオススメします↓


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この序盤ネタバレ手法。
完成させたら、もしかしすると、大化けが期待できるかも知れませんね。





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