読書感覚文
主観と感覚のままに書き殴ります。ネタバレは、未読の方が今後読んでも楽しめる範囲で
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ハイスクール・ローレライ 運命のひと耳惚れ
ハイスクール・ローレライ 運命のひと耳惚れ
第16回えんため大賞<優秀賞>



(あらすじ)
 音フェチの田野音好は高校入学式当日、とある美声にひと耳惚れする。その声に惹かれて朗読部に入った彼は、自慢の耳を駆使して、愉快な仲間達とともに、次々と学園に巻き起こるトラブルを解決していく。

・学園コメディジャンルに新しい風を吹かせる名作
・方言っていいよね
・聞き上手

学園コメディって、こういうのですよ!
読み終えて震えるような感動を抱いたのは久しぶりでした。
終始一貫して「音」をテーマにして描かれるコメディです。
エピソードごとに完結していますが、ストーリー四コマ漫画のように、部分的につながりを持たせる工夫があり、また各イベント切り口が多角的なので飽きません。
一見関係なさそうに見えるトラブルが、最終的にはしっかりと「音」によって解決されていく気持ちよさに圧倒されます。
全然帯でも解説文でも触れられていませんが、これ、ライトミステリーです。
ミステリーの最低条件をしっかり満たしている(情報提示と展開の順番が正しくなされている)ので、巷で混同されがちな「ミステリー風」ではなくちゃんとした「ミステリー」です。
正確には、ミステリーとして見ることが可能な作品です。

主人公がイントネーションに敏感→「じゃあ方言は……?」
古山先生に鍵の修理を……→「そんなの、怒られるんじゃね?」
本文で提示される情報に関して、読者が「おや?」と思う瞬間を見越して、しっかりとフォローをいれてくれるので安心して読み進めることができます。抜け目ない!

ギャグセンス本当に光っています。
なんども声に出して笑いました。
一部紹介。
p.184

「質問です。全部“いいえ”で答えてください」
「ホワット? 何かのテストかい? まぁいいだろう。協力しよう」
「あなたは女性ですか?」
「ノー」
「あなたは男性ですか?」
「ノー」
「鼻が長いのはゾウですか?」
「ノー」
「今日は金曜日ですか?」
「ノー」
 これで分かった。川端先輩が嘘をつく時の「ノー」は、若干だが音が低くなる。

化け物か!
このテンポ感ですよ。
セリフの間に地の文を挟まないセンスが相当アタリだと思います。
こんなのが何度も見られたら、そりゃ、ページ目繰るの楽しくなりますわ。

とある女性キャラが方言コンプレックスで、発音を標準アクセントに矯正したいと朗読部に入部します。
そこで主人公が指導係に。
エピソードごとに標準アクセントに近づいている彼女の様子を見せられる読者は、やはり寂しさを感じます。
はい。
本作は、裏切りませんね! さすがです!
ラストの展開は、価値観の押しつけに見えないよう工夫が施された、見事なオチだったと思います。
これなら不快感もありません!
本当に、「聞き上手」な作品だったと思います。
次回作に、全力で期待を寄せて、オススメします!


主観:(+)

オススメ度:A


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愛媛出身者でも「だんだん」が通じる人、いまどきいないんじゃない?
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