読書感覚文
主観と感覚のままに書き殴ります。ネタバレは、未読の方が今後読んでも楽しめる範囲で
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逃奏劇リアクターズ 阿頼耶識冥清の非日常
逃奏劇リアクターズ 阿頼耶識冥清の非日常
第10回MF文庫Jライトノベル新人賞<優秀賞>



(あらすじ)
天才陰陽師である阿頼耶識冥清は日常(異能バトル)を捨て、非日常(ラブコメ)へ身を投じることを決意し、里から逃亡する。追っ手に「天才は天才らしく」振る舞うよう諭された彼は反発、自分で選択した居場所を守るために、力を使うことを誓う。

・エンターテイメント性に富んだ文句なしの秀作
・テンポが良い
・状況の移り変わりが明確で、飽きずに読める

こんな生活もういやだー! → 非日常へ
という展開は実に王道的ですが、
特筆すべきは、日常が異能バトルで、非日常がラブコメだというところ。
第一章のテンポ感がすばらしい。
あっという間に住んでいるアパートが消失してくれるので、興味の持続が尽きません。

第二章での八雲さんの立ち回りがすばらしい!
p.89~のちょっとしたやり取り。あのおかげでラブコメ感の裏にただよう不穏感が良い味を出しています。加納さんとの接触シーンのおかげで、その後中だるみに見えそうな動きの少ない中盤も、妙な焦燥感を維持することができました。

単純なラブコメ部分もおもしろい。
p.123
「いやあ、女子に現を抜かすとは実にいい身分じゃのう。十億円の賞金をかけられ、いつ追っ手が来るかわからぬというのに余裕じゃな冥清」
同棲中の鬼姫が、こっそり合コンをしていた冥清に報復するシーン。
「十億円の賞金を(ry」というワンロジック挟むのが重要!
ヒロイン側がただの嫉妬に見えないように、好意を隠蔽するからこそ、ラブコメはおもしろい!
こういう場面で、主人公側が「なんで彼女怒ってるのかなぁ」などとぼけた内面描写のみで済ませる逃げが蔓延する昨今、よくやってくれました!

第三章p.135~p.141のヒロインのひとり相撲は、100点満点です。楽しいです。笑えます。文句ありません。
前段階で読者に主人公の情報を提示しているおかげで、見事なギャグとして成立しています。

終盤最大のカタルシスポイント。
主人公冥清くんの中で、彼の行動が『逃亡』から『選択』へ変わるところ。
彼が、彼自身の意思で、「居場所」を選択する。
だから、戦う。
これだけ潔くワガママを通してもらえるとスカッとします。

ラストにもうひと展開をもってきてくれるおかげで一層しまりがよくなりました。

p.289の引き際は鮮やかでお見事!
面白そうに始まって、綺麗に終わる。素晴らしいエンターテイメントでした。


主観:(+)

オススメ度:A


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