読書感覚文
主観と感覚のままに書き殴ります。ネタバレは、未読の方が今後読んでも楽しめる範囲で
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ブサイクですけど何か? 天才魔術師最大の欠点
ブサイクですけど何か? 天才魔術師最大の欠点
第17回えんため大賞<特別賞>



(あらすじ)
 魔王の呪いで生まれながらブサイク顔の性格クソ主人公が、視力を奪われた天真爛漫な少女の呪いを解くために奮闘する。

・良いゲテモノ
・ブラックユーモアが利いている
・主人公のクソさ加減にスカッとする

外見の善し悪しは、個人の感覚によって違う上に個人の生理的価値基準に強く影響します。
それゆえに、誰しもが「ブサイク」と感じる人物を主人公に設定するのはかなりの冒険。
主人公が「いかにブサイクであるか」という描写を「顔が崩壊していた」のひと言で済ませたのは、安全策としてかなり優秀だと思います。
可愛いモンスターを平気でぶち殺したり、顔が「ブサイク」という理由で登場人物に人格否定させたり、容赦ない。ここまで躊躇なくやってくれるとすっきりです。
ラストのヒロインの対応はお見事。
誰しもが「ブサイク」と感じると設定しておいて、ラストでヒロインに「あなたの顔、カッコいい」なんて吐かせるなんていう最悪の展開にならなくて本当によかった。それをやっちゃうと一気に似非美談化してしまうからね。
難しい題材をよくまとめ上げた作品だと思います。
えんため大賞の新人賞歴代受賞作はかなりエンターテイメント水準が高いものが揃っていると思います。


主観:(+)

オススメ度:B


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吹っ切れたブラックユーモアを楽しみたい方にオススメです↓



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Zぼーいず/ぷりんせす
Zぼーいず/ぷりんせす



(あらすじ)
迷子の死神姫(幼女)に命を奪われた健太郎と文吉はゾンビになる。不死身の肉体を手に入れた二人は、通り魔事件に巻き込まれる。

・75点中75点満点!
・さくっと読めてしっかりと楽しい
・地に足のついたライトゾンビコメディ

田口作品の魅力はさくっと読めるライトさとシンプルさとメリハリです。
本作はその魅力がぎっちりと凝縮された秀作だと思います。

三部構成というラノベにはなかなか見られない構成。(実際のところ、内容的には三部構成になっている作品はたくさんあります。無駄に章を分けすぎる本が多いのが実態です)
主人公ゾンビになる→通り魔事件が発生→解決
シンプルな流れですが、起伏がはっきりとつけられているのですんなりとストーリーが入ってきます。展開がサクサク進むので非常に読みやすい。
挟み込まれるギャグがブラックで笑える。
p.112「額から後頭部に抜けた光線は、健太郎の背後の街路樹を焦がす。」
主人公はゾンビなので死に放題です。

「愛するものの死」ってテーマをライトノベルで扱うの、もの凄く難しいはずなんです。
本作は見事に、コミカルな雰囲気の中で、不快にならないスレッスレのバランスを保ってくれていると思います。
p.193からの強烈なシリアスシーン。
ここでおどけトーンを一旦封印して、きっちりシリアスをやってのけるから、前半の楽天的な雰囲気が対比として生きてくる。絶妙なバランスです。この対比、つけすぎたりつけなさすぎたりするだけで大失敗に陥る可能性があるところ、本作は本当にすばらしいと思います。
笑いあり、泣きあり、アクションあり、……で、安心のどんでん。
文句なしにオススメできます!

発売年が不運でした。打ち切りになってしまいとても残念。再評価の価値は十二分にあると思います。


主観:(+)

オススメ度:B


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不遇な秀作を再発掘したい方にオススメです↓


2巻と3巻も合わせて、ざっくり楽しめます↓






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ギャルゴ!!!!!
ギャルゴ!!!!!
第3回MF文庫Jライトノベル新人賞<優秀賞>



(あらすじ)
死んだ占い師の祖母から「人間以外の多くの女性から愛される」と遺言を受けた主人公が、様々な人外ヒロイン達とともに都市伝説解明に挑む。

・キャラクターに魅力大
・ワンシーンが濃密
・台詞劇か

ドーベルマンが下校時に校門で待っている絵がシュールで面白いです。かま子かわいい。
単五乾電池一本で一ヶ月間動けるお人形さんしかり、人外ヒロインは魅力満点。
コトリさんの、天然でほんわかだけど嫌いな奴には容赦のない爆弾発言を浴びせかけるというキャラが面白い。
p.172の桑島くんをあしらうシーンは大層愉快です。

設定を台詞で説明しすぎではないでしょうか。
p.27
「下ネタをよくいっちゃうの! (中略)わたしがそういうこというの気になったら、ごめん我慢して、サラッと聞き流してね」
エリアスさん。具体的に下ネタを発する前にそれ説明したらダメですよ……。キャラ本人にこういうことを言わせてしまうと、作り手側の「このキャラはこういうキャラでいきます!」という主張に見えていまい、読者視点萎えます。ストーリーの中で、いかに自然にキャラクターを提示していくか。検討していただきたかった。
さらに、登場人物が、過去にあった出来事、生い立ち、思惑、葛藤をひとりで演説し始めるシーンが多々あります。
半ページとかにわたって改行もなしにダラダラ説明台詞を読まされるのは正直苦痛でした。

ごめんなさい乗り切れなかったのは私がせっかちだからなんだと思います。
必然性のないくどい描写でワンシーンワンシーンが間延びしている感じが苦手でした。くどい言い回しやパロディ、実在する有名人を使った比喩表現などが好きな方にはオススメではないでしょうか。
クライマックスの決意のシーンではちゃんとうるっときました。


主観:(-)

オススメ度:B


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